2019年11月16日

何となく~雑感「縫製する方は貴重なんです」

ピアノ柄手ぬぐいといえば斎染、

手仕事のぬくもりをお届けする斎染です。

 

「縫製業界をよみがえらせるライフスタイルアクセント」

酒田商工会議所の会員誌「商工さかた」に掲載されていた記事です。

 

かつて日本の縫製業界は世界各国に輸出するほどありましたが、

今や衰退の一途。縫製業界の国産化率は

3%程度に落ち込んでいるそうです。

安い価格を求めての海外進出や、それに伴う国内での低単価、

買いたたきということが要因のひとつで、

嫌気がさし廃業の道を選んだということです。

 

そんな中で、熊本市に本社を置き、

銀座に東京事務所がある「ファクトリエ」という

ファッションブランドを展開するライフスタイルアクセント

という会社が快進撃企業なんだそうです。

 

同ブランドが縫製業界をよみがえらせた理由のひとつとして

依頼した縫製業者の言いなりの値段で

一切値引きをせず、引き取っているとのこと。

それでもその商品が市場で高い評価を得ているのは、同ブランドが

縫製業者にアドバイスし、機能性やデザイン性、

さらにはコーディネートなどでその商品に

絶大な付加価値をつけているとのことです。

染物屋と縫製業界。何ら関係が無いように

思う方もいらしゃると思います。

いやいや、染屋にとって縫製は最後の大事な工程です。

縫製を終えないとお客様の手元には届きません。

どういったアイテムが縫製が必要かと言いますと

旗、のれん、袢天、浴衣、神社幟、

獅子舞衣装、風呂敷などなどたくさんあります。

 

商品に付加価値をつけることが、考えて売ることが

「売る側の仕事」です。その意識は持たないといけないと思います。

一方で仕入れ先に「無理強い」をすることは良くないことと思います。

自分の物差しで物事を判断し、二言目には

「お客さんがこうだから」と言い、

その先の「では、どうしたら良いか一緒に考える」という

ことが疎かになりがちです。

今回の場合は縫製業界のことですが、取引する者同士が良い関係で、

お互いが「やりがい・充実」を感じる仕事でなければ、後に続きません。

一方が得して、一方が損をする。とても悲しいことです。

相手に強いたことは、「因果応報」、

めぐりめぐって自分に返ってきます。

「これは経費で落ちません」というTV番組がありましたが、

お互いが「イーブン・even」であって欲しいです。

斎染の染物を内職で縫製してくれる方々がおります。

きちんとした仕事をして頂いております。

価格も含め色々と相談しながら仕事をお願いしております。

時には価格が合わない仕事をお願いすることはありますが、

大切な仲間として「ワンチーム」の気持ちを持ちながら

これからもお付き合い頂けたらと思っております。

もちろんお仕事をする上で関わる方々すべて

「ワンチーム」です。

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