2025年9月23日

男鹿市で学んだ「職人の誇り」とAI時代の生き方

9月21日(日)、尊敬する染職人さんの講演を聞くために、酒田から男鹿市まで車で片道3時間の道のりを走りました。正直、移動は少し疲れましたが、久しぶりにお会いできた喜びと、直接お話を伺える貴重な機会に充実した休日であったと思いました。

講演では、「職人」について深く考えさせられるお話がありました。印象に残ったのは、「ものはものとして存在するだけでなく、職人の手によって作り上げられ、何度でも生まれ変わることができる」と仰っていたところです。日本文化に深く根ざした思想であり、非常に尊く美しいと思いました。リサイクルや再利用といった概念と通じる気がします。

またこうも仰ってました。「AIが人間を超える時代になり、今のままでは職人は無くなるかもしれません。しかしAIをうまく使い、人のために役立つもの、喜んでいただけるものを、その時々の状況に合わせて、職人であることの誇りをもって作っていくことが大切であると」変化に柔軟に対応する力とその両方がこれからの時代に求められるのだと思いを新たにしました。

帰り道、男鹿市と潟上市の道の駅に立ち寄りました。そこでも気づきがありました。どの施設も「その土地ならでは」の食べ物や文化、体験をしっかり打ち出しているということです。観光客だけでなく地元の方にも愛される取り組みが、地域の魅力を支えているのだと改めて感じました。

(画像は男鹿なびさんより拝借しました)

染物屋として私も、酒田や山形ならではの文化や歴史を活かしたものづくりを続けたい。お客様に喜んでいただける製品を、ひとつひとつ誇りをもってお届けしたい。そんな想いが一層強くなった一日でした。

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