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  • こんにちは(^^♪ 山形県酒田市の染物屋、ピアノ柄手ぬぐいの斎染こと斎藤満です。

     

    染め作業で水元(みずもと)という洗いの作業工程があります。

     

    気を抜けない最後の工程ですが、それが終った後、水中に浮かんでいる染物を見るのが好きです。

     

     

     

    先日のことですが、この家紋入のれんを納めてきました。しかも斎染サンタに変装し?、サプライズでお渡しするという大役でです。

     

     

    正直、待っている間(非常階段の踊場で)ドキドキ、渡す時は、気の利いた事も言えず・・・(^^; なんかお世話になった皆様に申し訳なく(^^; でも、とても思い出深いクリスマスでありました。企画されたTさん、そして皆さん本当にありがとうございました(_ _)

     

    家紋は「丸に抱き茗荷 まるにだきみょうが」です。

     

     

    茗荷は物忘れの妙薬、邪気を払う草花として有名なんだそうです。そして宗教は違いますが 聖なる夜に「冥加(みょうが)=知らず知らずのうちに神仏の加護をこうむる・好運である」と言われている家紋ののれんを納めた次第です。

     


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  • 奈苗さん卒業おめでとうございます(^^♪

    昨年9月のことですが、新潟大学生の仲川奈苗さんより、斎染のこと卒論のテーマに取り上げて頂きました。

    《仲川奈苗さんの志望理由》

    以前1度体験をさせていただいて、「伝統的」だと思っていた手染めの仕事が、実際はPCを使ったりと機械化していたこと、斎藤さんが「工芸というよりは商売」と言っていたことなど、想像していたものとのギャップが印象的だったというのが大きいです。このことがなんとなく心の中に残っていて、卒論のテーマに最終的につながっていくことになりました。

    体験の時にできなかった部分の作業(水元など)もできなくて心残りだったというのもありますし、斎藤さん方がものすごく優しくしてくださったこともあり、卒論の協力をお願いしたいと思いました。
    ~原文のまま~

     

     

    ↑ 2012年8月、体験の様子。お友達とピアノ柄風呂敷を染めました。

     

    正直、お役に立てるか不安でしたが、「まずはやってみよう!」ということで。卒論を書くにあたり約2週間のプチプチ修業を行いました。

     

     

    最初の週は「染屋の日常」を学んで頂き、2週目は奈苗さんデザイン「オリジナルすててこを染めよう」という内容でした。

     

     

    あと二ゴロデザインさんへお邪魔して、大人の雑談、仕事の雑談へ同行取材も行いました。

     

     

    プチプチ修業の様子。 たった30秒ですが、コンパクトにスライドショーとしてまとめました(^^♪

     

     

    この修業を通して、私も多くのことを勉強させて頂きました。特に私の苦手とするデザイン、創造することの楽しさを学んだような気がします。

    そこで私は決めました。次世代を担う就職間近の20代の学生さんに家内工業の「印染屋」体験をして頂き、

    1 印染の奥深さ 2 手仕事の良さ 3 創造することの喜び を 一緒に学んで頂きたいという願を込めて「手仕事むくもりプロジェクト」を企画、シリーズ化していこうと思います。

     

    内容、実施時期に関しては未定です。9月か10月頃になると思いますが、6月までには詳細を案内したいと思います。少しお待ち下さいね。
    今の段階で「どんなんか?」気になる方、お気軽にお問い合わせ下さい。「あなたと作り上げていくプロジェクト」です。一緒に考えましょう! よろしくお願いします。

     

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  • 神社幕のお仕事を頂きました。 広げると横幅w9m×高さH145cm程ありました。大きめの幕ですね。

     

     

    家紋が二つ染めてあります。まずは「五三の桐」  似たような紋として「五七の桐」がありますね。

     

     

    もう一つは「十六菊」です。花びらが10枚の十菊、14枚の十四菊が似たような紋としてありますね。 ひと張りの幕に染める家紋は1種類が定番ですが、今回は2種類。珍しいと方かな思います。家紋のサイズは幕の高さの約半分、或いは3/5くらいがベターと思います。

     

     

    昭和6年製作の幕、けっこう年季の入った幕ですね。お祭りの時は好天に恵まれてきたのだと思いますが、何よりも信心深い氏子、周辺住民の方々が大事にお使いになられてたので、ここまで長持ちしたのだと思います。

     

     

    神社、本殿の大きさにもよりますが、今までの経験上古い幕だと、高さがだいたい140~145cmのモノが多かったです。おそらくその時代の織機の最大幅が70~75cm。2枚合わせて145cm位に仕立てたものと思われます。神社に行って採寸して出したサイズではないと思われます。

     

     

    お客様からこれと同じ大きさで と言われればそれと同等に作りますが、作る前に、校正提示をし、サイズ、材質等、今まで使ってての不便、困ったことはないかを聞いた上でお作りしております。

    実際神社に行って採寸をし、代表の方と相談して幕のサイズ、生地、詳細を決めたりもします。

     

    酒田周辺の神社さんに多く見られる傾向は、白地に黒文字、奉納者、年月日、祈願文言、例えば「町内安全、村中安全」など。そして神社紋を染め抜いての形が多いです。ただそれぞれの神社によって違いがありますので、作る際には今までお使いの幕を参考とさせて頂きます。

     

    最後に全然関係ないハナシをひとつ。

    牛乳&ぶどうの寒天ゼリー。ナッツ入りチョコレートケーキ。…メインはスフレ(左)&ベイクド(右)のチーズケーキをお正月休みに作ってみました。

    チーズケーキの下にビスケットを粉々にしたやつを敷いたら美味しさとカロリーが増しましたwありがとうクックパッド様(^O^)

     

     

    混ぜて、焼く、冷やす、だけなんだけど、買うより経済的だから妙に自己満でした。また何か作ってみましょう(^^♪

     

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  • 「丸に抱き茗荷(だきみょうが)紋」のれんです。W165cm×H110cm 生地:10番天竺 反応染料染めです。

     

     

    佐藤さんからご注文頂いたのだから家紋は「源氏車」と思ってたら、「茗荷」の紋とはめずらしい。佐藤さんの8割は源氏車らしいです。茗荷は藤原氏系統に多いそうなので、何らかの繋がりがあるのでしょうか?。

     ちなみに源氏車の紋こちらになります。

     

    斎染オリジナルピアノ柄ミニ風呂敷 好評販売中です。

     

    贈り物、記念品に喜ばれております。みなさんありがとうございます。

     

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  • もんぺコレクション
    2011年11月19日

    新年の行事として「獅子舞をする」という催しが各地であると思います。この度は庄内周辺で使われている獅子舞用衣装「もんぺ」 斎染さんのところで作ったものをご紹介したいと思います。

     

    こちらは遊佐町鳥海山大物忌神社系 うろこ柄のもんぺです。

     

    巴紋を散らばしたのは斎染さんの地元、新町稲荷神社のものです。

     

    見ていると目が「ちかちか」してしまうこちらは、鶴岡田川地区で見られるもんぺです。脚絆みたいにすそのところに紐がついてますね。

     

    そしてこちらは・・・・・・ すんません 忘れました。酒田市本楯あたり? だったかな? 斎染父が数年前にさせて頂いた仕事です。

     

    最もポピュラーなのは「だんご柄(水玉)模様」のもんぺです。酒田はほとんどこの柄じゃないかな? なぜ「だんご柄」なのか理由はわかりません。言い方も斎染父がそう言ってたのでそのまま受け継ぎました。衣装は・・・・すんません仕立てられたものがなかったので縫製前の生地です。獅子舞衣装下部分の名称は「もんぺ」「まっか」「ふごみ」「だっぷら」 と各地で様々でおもしろいです。

     

    秋も後半にさしかかると、お正月の準備ということでご注文を頂きます。色、柄、縫製など各地特徴がありとても勉強になります。またこういった伝統を「絶やしてはいけない」と頑張っておられる方々に敬意を表したいと思います。ありがとうございます!!

    そして手際よくもんぺを縫製してくれる人はそう居ないので内職のおばちゃんにも感謝です。

     

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