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秋田公立美術大学生さんとのプチ修業その2
2022年11月02日
持続可能な社会を日本の伝統アイテムで表現!
あずま袋でSDGs、夫婦二人三脚の染物屋、斎染です。
先週に続き秋田公立美術大学生さんとのプチ染め修業。29日(土)~30日(日)で3,4日目を行いました。
彼女考案のバラのデザイン手ぬぐい、2色バージョンと1色の黄色バージョンを染めてみました。
2色染めのバラはレトロな感じ、リカちゃんのバラみたいと美智子さん 笑。
1色染めのバラは華やかでどこか新しい印象で染め上がりました。
バラ柄の手ぬぐいはめずらしいです。普段使いは淡い色、特別な時は目立つ配色。なるほど女子大生のワードが突き刺さりました。
洗いたての手ぬぐいを水に浮かべて花手水みたいですね。バラ柄の手ぬぐいは12月上旬に販売開始の予定です。
今回は捺染(なせん、なっせん)技法を反応性染料でもって体験をして頂きました。手ぬぐい生地以外に麻生地や普段袢天に用いられる紬生地を染めてもらいました。それぞれの特性の違いを知って頂けたのではと思います。
また、染めを知ってもらう為の活動、染物を生業とする私が思う使命をお話ししました。全部伝えきれてないのでこのプチ染め修業は今後も続く予定です。
最後に。4月にお母さんと一緒にご来店(突然)頂いた学生さんの勇気ある行動に敬意を表したいと思います。
秋田公立美術大学生さんとのプチ修業その1
2022年10月23日
持続可能な社会を日本の伝統アイテムで表現!
あずま袋でSDGs、夫婦二人三脚の染物屋、斎染です。
22~23日の土日は秋田公立美術大学生さんとのプチ染め修業を行いました。学生さんは庄内地方出身の方で大学で染色を学んでいます。最初に訪問頂いたのは4月の上旬でした。
学んでいる技法など色々とお話を聞き、「染めが好きなんだな~」と思いました。また共通のワードが自然に出てきたので、そういった方には是非、当方の仕事ではありますが、印染の事も知って頂きたいと思い、日程調整の上ようやく実現したのであります。
画像は彼女考案のバラのデザイン手ぬぐいの型作りと染めをしている様子です。普段は植物をモチーフに自身が感じる植物の形や動きの面白さ、美しさや魅力を感じて貰えるよう作品制作をしているそうです。イラレを使ってデータを作るのは余り得意でないと言っておりましたが、こちらの要望をよ~く汲んでくれました。
そして初日でいきなりクオリティの高い手ぬぐいを染め上げる彼女に感服しました。さすが美大生です。制作だけでなく染めについての取組み、染屋の日常をエピソードを交えて話しをしました。今後は彼女が制作した作品を発信、販売を目的とし、斎染の取組みと学生さんのアイデァをミックスし一緒に学んでみようと思います。
このプチ修業は29~30日で3,4日目を行い終了です。
次回は同じバラ柄ですが2色染めのデザイン手ぬぐいを制作する予定です。どんな仕上りになるのか楽しみです(*^^*)
新デザインも登場「手ぬぐいあずま袋でSDGs」
2022年06月04日
持続可能な社会を日本の伝統アイテムで表現!
あずま袋でSDGs、夫婦二人三脚の染物屋、斎染です。
いつものことですが、ブログ冒頭の挨拶文は上記のようにしています。
SDGsという言葉は毎日のように見聞きすますね。
私=斎染=染物屋ができる持続可能な社会作り、取組みとは何か?改めて考えます。
ひとつ言えることは日常に取り入れられ、無理なく続けられる、
そして染屋なりにできること=「染物業界を知って頂くこと」を
継続させることではないか?と考えます。
レジ袋が有料化になってから、まもなく2年が経過しますが、
斎染では改めて「手ぬぐいあずま袋」のご提案を致します。
コンビニなどで少量のお買い物をする際、持ち歩くとすごく便利です。
適度にたため、かさばらず、ポケットにも入りお手軽感があるのでおススメです。
手ぬぐいなので袋として使わない場合はお手拭き、汗拭きにもなります。
おひとつ手にして実践してみてはいかがでしょうか?
よろしくお願い致します。
「染物の機微」酒田西高校美術部印染体験講座最終回
2021年12月05日
ピアノ柄手ぬぐいといえば斎染、
夫婦二人三脚の染物屋、斎染です。
酒田西高美術部の皆さんとの染物体験講座。先日、4コマ目、最終日でした。
まずは染め上った手ぬぐいをお披露目し、染め具合を皆で考察しました。
また手ぬぐい生地以外、別生地の染め具合を皆で感想を言い合いました。
更に斎染さんが染めた手ぬぐいと比較、検証してみました。
染めた生地を新しいアイテムにリボーンさせる為に活発な意見交換もしました。
候補に上ったアイテム「ミニトートバッグ」「サコッシュ」をまずは作ることになりました。
卒業の証としてSDGsに取組んで頂けるように「あずま袋」を差し上げました。
最後に「ここで学んだ事を活かしたい」と工芸の学校に進む彼女が言った、「同じモノを染めているのに、それぞれの出来栄えの違いに驚いた」という言葉は手染めの機微に触れた証(印)であると思います。
心のこもったメッセージに涙が出そうになりました。
未来ある若者にひと言メッセージとして
「無駄ががつくる豊かさ」について申し上げます。
その時は無駄と思ってしまう、経験や事柄は決して無駄ではないということ。
無駄=マイナスだすれば、マイナスを反省し、修正して改めて行動、歩みを進める。
その分プラスへの幅、伸びしろがたくさんあると思います。
プラスとマイナスの幅が「人間としての幅」だと私は思うようにしております。
なのでどんどん失敗して、その分の成功もして楽しんで下さい。
斎染さんも一緒に楽しんいきたいと思います。
酒田西高校美術部印染体験講座2回目と3回目
2021年11月06日
ピアノ柄手ぬぐいといえば斎染、
夫婦二人三脚の染物屋、斎染です。
「美術部女子が染物屋でプチ修業をする!」
酒田西高美術部の皆さんとの染物体験講座です。
10月に第2回目の型、版作りを行いました。
PCを使って型のデータ作り、画面上でトレースしていることを説明しました。
その後、カッティングプロッターでデータを出力しているところを見てもらいました。
デザインは各々が考えたモノ、自身が染物として描きたいモノをオリジナルで考えました。
型作りの難易度はそれぞれですが、それもまた一興であり学びです。
自分たちで効率よく仕事をするにはどうしたら良いか?を
考えながら行い、その都度の発見があったそうです。
基本、楽しみながらの講座です。一生懸命取り組み、上手に作って頂いたので、達成感も感じることができたのではと思います。
そして今日は第3回目の染めです。少し染料の作り方を説明した後、手ぬぐい生地に捺染を行いました。
染め上りはこんな感じです。画面では分かり辛いですが、色は紫なんですよ。
写真にはありませんが、手ぬぐい生地以外のスラブ、10番天竺キナリ、刺し子生地にも染めてみました。
さてこれを活かして何を作りましょうか? 染屋なりにできること4回目が楽しみです。